夫婦で生活費を管理するとき、家族カードを作るべきか、それぞれが自分名義のクレジットカードを持つべきか迷う方も多いのではないでしょうか。
家族カードを利用すると、食費や公共料金などの支払いを管理しやすく、ポイントや年間利用額も本会員カードにまとめられます。
一方で、本会員が家族カードの利用明細を確認できる、利用可能枠が共有されるなどの注意点もあるので、家族カードが必要かどうかは、夫婦のお金の管理方法によって変わるでしょう。
この記事では、家族カードをおすすめできる夫婦とおすすめできない夫婦の違いや、メリット・デメリットを解説します。夫婦におすすめの家族カードも紹介するので、自分たちに合った使い方を考えてみましょう。
家族カードは本当に必要?向き・不向きを確認
家族カードは、生活費や利用明細をまとめたい夫婦には便利ですが、お金を別々に管理したい夫婦には向かない場合があります。
クレジットカードは名義人本人が利用するものなので、夫婦で同じ本会員カードを貸し借りして使うことはできません。夫婦でクレジットカードを利用する場合は、それぞれが本会員カードを持つか、一方が本会員となって配偶者の家族カードを発行します。
家族カードには利用する家族会員本人の名前が記載され、利用代金は原則として本会員の利用分と合算されます。家族カードをおすすめできる夫婦と、おすすめできない夫婦の特徴を確認しましょう。
家族カードをおすすめできる夫婦
家族カードは、食費や日用品、公共料金などの生活費を夫婦でまとめて管理したい方に向いています。
夫婦の利用分が1つの明細にまとまるので、家計簿を細かく付けなくても、毎月どのくらい生活費を使ったのか確認しやすくなります。夫婦のどちらかが主に家計を管理している家庭にも使いやすいでしょう。
家族カードをおすすめできない夫婦
本会員は家族カードを含めた利用明細を確認できるので、お互いの買い物履歴を知られたくない夫婦には使いにくいでしょう。利用した店舗、日付、金額などから、個人的な買い物やプレゼントの購入が分かってしまう可能性もあります。
また、ポイントやマイルをそれぞれ自分で管理したい場合も、家族カードはおすすめできません。家族カード利用分のポイントが本会員へ集約されるカードでは、家族会員が自分でポイントを管理しにくいことがあります。
どちらがよいか迷った場合は、生活費用の家族カードと、それぞれの個人用カードを併用する方法があります。食費や公共料金は家族カード、趣味や個人的な買い物は本人名義のカードと決めておけば、共通の家計をまとめながらプライバシーも保ちやすいでしょう。
夫婦で家族カードを使うメリット
家族カードを使うことで、夫婦の生活費を管理しやすくなります。また、カードの年会費を抑えられるほか、家族会員も本会員に近い特典を利用できるといったメリットがあります。
生活費や固定費をまとめて管理できる
家族カードを利用すると、夫婦それぞれが支払った食費や日用品、ガソリン代などを、本会員の利用明細へまとめられます。夫婦の利用分が同じ請求へ集約されるので、夫婦で毎月どのくらい使ったのか、どの支出が増えたのかを把握しやすくなるでしょう。
家計簿を細かくつけなくても、クレジットカードなら、利用した日、店舗、金額などが明細に残るので、後から支出を振り返りやすい点もメリットです。
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ポイントや年間利用額をまとめられる
家族カード利用分のポイントは、本会員のポイントへ合算されるケースが多くあります。家族カードへ支払いをまとめれば、夫婦の利用分を本会員のポイント口座へ集約し、買い物や旅行などで使いやすくなるでしょう。
また、ゴールドカードやプラチナカードの中には、年間利用金額に応じてボーナスポイントや翌年度の年会費優遇などの年間利用特典が用意されている場合があります。家族カード利用分も本会員の年間利用額へ加算されるカードの場合、夫婦の利用分をまとめることで年間利用額の条件も達成しやすくなるでしょう。
本会員カードを2枚持つより年会費を抑えやすい
年会費がかかるゴールドカードやプラチナカードでは、夫婦それぞれが本会員カードを契約するより、一方が家族カードを持った方が年間の負担を抑えられる場合があります。
たとえば、アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードは、本会員の年会費が165,000円ですが、家族カードは4枚まで無料です。夫婦がそれぞれ本会員になるより、本会員1人と家族会員1人で利用した方が年会費を抑えながら、対象となる旅行や空港ラウンジなどの特典を夫婦で利用できます。
家族会員も本会員に近い特典を受けられる場合がある
カードによっては、家族会員も空港ラウンジ、旅行傷害保険、ショッピング保険、レストランやホテルの優待などを利用できます。
夫婦で旅行する機会が多い場合、本会員だけが空港ラウンジを利用できても、同伴者の料金が別途必要になることがあります。家族カード会員本人も無料で利用できるカードなら、夫婦で特典を活用しやすいでしょう。
夫婦で家族カードを使うデメリットと注意点
家族カードは夫婦の支出をまとめやすい一方で、利用明細や利用可能枠も共有されます。作ってから後悔しないように、デメリットや注意点についても理解しておきましょう。
本会員に利用明細や購入金額を確認される
本会員は、自分の利用分だけでなく、家族カードを使った店舗、利用日、金額なども明細で確認できます。
家族会員が自分のカードで支払っていても、本会員に利用履歴を隠すことは基本的にできません。誕生日や記念日のプレゼントを家族カードで購入すると、利用店舗や金額から内容を予想される可能性があります。
生活費と個人的な支出を分けたい場合は、家族カードで支払う範囲を夫婦で決めておきましょう。共通の生活費は家族カード、プレゼントや趣味の買い物は本人名義のカードと使い分けると、家計管理とプライバシーを両立しやすくなります。
利用可能枠は家族カードと共有となる
家族カードは、カードごとに独立した利用可能枠が設定されるわけではありません。本会員と家族会員の利用額を合計し、本会員カードに設定された利用可能枠の範囲で使います。
たとえば、利用可能枠が70万円の場合、本会員と家族会員がそれぞれ70万円まで使えるのではなく、夫婦の合計利用額が70万円までとなります。
どちらかが高額な買い物をすると、もう一方が使える金額が少なくなります。旅行、引っ越し、家電の買い替えなど、大きな支出が重なる時期には注意しましょう。
家族会員本人のクレジットヒストリーを積み上げられない
家族カードは、本会員の契約に付随する形で発行されるので、審査も基本的には本会員の返済能力や信用情報をもとにおこなわれます。
そのため、家族カードを継続して使っても、家族カードの利用履歴は家族会員本人のクレジットヒストリーには反映されません。将来的に家族会員が自分名義のクレジットカードやローンへ申し込む場合、家族カードの利用実績を本人の実績として評価してもらうことは難しいでしょう。
また、家族カード利用分を含む請求の支払いが遅れた場合は、基本的に契約者である本会員側へ影響します。家族会員の利用分を含め、引き落とし日までに口座残高を確認しておきましょう。
本カードを解約すると家族カードも使えなくなる
家族カードは本会員カードに付随しているので、本会員がカードを解約すると、家族カードも原則として利用できなくなります。
本会員カードが利用停止となった場合や、有効期限の更新が認められなかった場合も、家族カードへ影響する可能性があります。家族カードで公共料金、スマホ代、インターネット回線、サブスクなどを支払っている場合は、カードを解約する前に新しい支払方法へ変更しましょう。
また、離婚や別居によって家族カードの発行条件を満たさなくなった場合や、本会員が亡くなった場合も、カード会社への連絡や解約手続きが必要になります。
夫婦におすすめの家族カード5選
夫婦向けの家族カードは、年会費、ポイント還元率、家族会員が利用できる特典を比較して選びましょう。
家計管理と日常使いを重視する夫婦向け
三井住友カード(NL)は、日常の買い物に使いやすいクレジットカードです。

| 本会員の年会費 | 無料 |
| 家族カードの年会費 | 無料 |
| 家族カードの発行可能枚数 | 制限なし |
| ポイント還元率 | 0.5% |
| 家族会員が使える特典 | 本会員と同じポイント還元率が適用される |
三井住友カード(NL)は、家族カードを人数制限なく無料で発行できます。配偶者だけでなく、発行条件を満たす子どもや親にも家族カードを持たせたい場合に便利です。
対象のコンビニや飲食店で、スマホのVisaのタッチ決済またはMastercardタッチ決済を利用すると、7%還元の対象になります。夫婦の生活費をまとめながら、コンビニや飲食店でスマホ決済を利用する機会が多い方に使いやすいカードです。
基本還元率を重視する夫婦向け
リクルートカードは、基本の還元率を重視したい夫婦に向いています。

| 本会員の年会費 | 無料 |
| 家族カードの年会費 | 無料 |
| 家族カードの発行可能枚数 | JCBは8枚までVisa・Mastercardは19枚まで |
| ポイント還元率 | 1.2% |
| 家族会員が使える特典 | 本会員と同様のサービスを利用できる |
リクルートカードでは、家族カード利用分にも利用金額の1.2%相当のポイントが加算されます。家族会員が獲得したポイントは、本会員のリクルートポイントへ合算されます。
特定のコンビニやネット通販を利用しなければ還元率が上がらないカードとは異なり、通常利用で1.2%のポイントが貯まるので、食費、日用品、固定費など、夫婦の幅広い支払いをまとめたい場合に使いやすいでしょう。
楽天のサービスをよく利用する夫婦向け
楽天カードは、楽天グループのサービスを夫婦で利用している方に向いています。

| 本会員の年会費 | 無料 |
| 家族カードの年会費 | 無料 |
| 家族カードの発行可能枚数 | 本カード1枚につき2枚まで |
| ポイント還元率 | 1.0% |
| 家族会員が使える特典 | カード盗難保険、海外旅行保険が付帯する |
楽天カードでは、家族カード利用分にも100円につき1ポイントが貯まり、原則として本会員の楽天ポイント口座へ進呈されます。
また、家族でポイントおまとめサービスを利用すると、所定の条件を満たす家族間で楽天ポイントを移行できます。夫婦で貯めたポイントをどちらかへ移し、楽天市場や楽天トラベルなどでまとめて使うといったことも可能です。
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PayPayを日常的に利用する夫婦向け
PayPayカードは、普段の買い物でPayPayを利用している夫婦に向いています。

| 本会員の年会費 | 無料 |
| 家族カードの年会費 | 無料 |
| 家族カードの発行可能枚数 | 本カード1枚につき10枚まで |
| ポイント還元率 | 1.0% |
| 家族会員が使える特典 | 本人確認済みの場合はPayPayポイントも家族会員のアカウントに付与される |
PayPayカードの家族カードをPayPayアプリへ登録すると、家族会員もPayPayクレジットを利用できます。
また、家族会員がPayPayの本人確認を済ませ、家族カードを自分のPayPayアプリへ登録した場合、家族カード利用分のPayPayポイントは家族会員へ付与されます。
カードを持ち歩かず、日常的なお買い物をスマートフォンで支払いたい夫婦にも使いやすいでしょう。家族会員は、自分のPayPayアプリからカード情報や取引履歴を確認できます。
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旅行や空港ラウンジ特典を重視する夫婦向け
アメリカン・エキスプレスのプラチナ・カードは、国内・海外旅行へ出かける機会が多い夫婦に向いています。

| 本会員の年会費 | 165,000円 |
| 家族カードの年会費 | 4枚まで無料 |
| 家族カードの発行可能枚数 | 4枚 |
| ポイント還元率 | 1.0% |
| 家族会員が使える特典 | プライオリティ・パス、プラチナ・コンシェルジェ・デスク、旅行保険などを利用できる |
プラチナ・カード会員は、センチュリオン・ラウンジを含む世界140ヶ国、1,400ヶ所以上の空港ラウンジへアクセスできます。羽田空港のセンチュリオン・ラウンジでは、基本カード会員と家族カード会員に加え、それぞれ同伴者1名まで無料で利用できます。
家族カード会員も、プライオリティ・パス、空港ラウンジ、旅行傷害保険、プラチナ・コンシェルジェ・デスクなどを利用できます。
コンシェルジェでは、旅行の手配やレストランの提案・予約などを依頼できますので、家族カード会員だけでの旅行にも役立つでしょう。
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家族カードに関するよくある質問
家族カードの引き落とし口座を夫婦で分けられる?
家族カードの利用代金は、原則として本会員の利用代金と合算され、本会員が登録した銀行口座から引き落とされます。そのため、一般的な家族カードでは、家族会員の利用分だけ別の口座から引き落とすことはできません。
家族カードの利用明細は配偶者に見られる?
本会員は、家族カードを含む利用明細を確認できます。明細には一般的に、利用した店舗、日付、金額などが表示されます。個人的な買い物を知られたくない場合は、自分名義の本会員カードを使いましょう。
事実婚や同棲中でも家族カードを作れる?
家族カードを発行できる対象者は、カード会社によって異なりますが、生計を同一にする配偶者、親、18歳以上の子どもなどを対象とするカードが一般的です。
一部、事実婚、同性パートナー、内縁関係の方を対象に含めるカードもありますが、単に同棲しているだけでは申し込めない場合があります。楽天カードでは、18歳以上で生計をともにする配偶者に、内縁の相手方と同性パートナーも含まれます。
家族カードを使って夫婦それぞれの証券口座で積立投資できる?
クレジットカードによる投信積立は、証券口座とクレジットカードの名義が同じであることを条件としているサービスが多く、家族カードは対象外となるのが一般的です。
家族カードを使うと家族会員の信用情報に記録される?
家族カードの契約主体と支払い責任は本会員にあります。そのため、家族カードの利用履歴は、家族会員本人のクレジットヒストリーには反映されません。
家族会員が自分名義の信用情報や利用実績を積み上げたい場合は、本人名義の本会員カードを持つ必要があります。
家族カードが必要かは夫婦の家計管理方法で決めよう
家族カードは、夫婦の生活費や固定費をまとめて管理したい場合に便利です。
利用明細と引き落とし先をまとめられるほか、ポイントや年間利用額を本会員へ集約できる点も、家族カードを利用するメリットです。
一方で、本会員は家族カードの利用明細を確認でき、利用可能枠も夫婦で共有します。お互いの支出を見られたくない夫婦や、ポイントや口座を別々に管理したい夫婦、それぞれが自分名義の利用実績を積みたい場合にはおすすめできません。
迷った場合は、食費や公共料金などの共通支出には家族カード、趣味や個人的な買い物には本人名義のカードを使う方法があります。夫婦のお金の管理方法を話し合い、無理なく続けられるクレジットカードの使い方を選びましょう。
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