少しでも安く航空券を手配しようと思い、LCCも含めて検討しているけど、やはりLCCは不安と躊躇している方も少なくないのではないでしょうか。
たしかにLCCでは、大手航空会社では通常提供されているサービスが省略、有料化されているため、大手と比べると快適さには劣る面があります。ただし、LCCだからといって安全性に問題があるわけではありませんので、メリットとデメリットを正しく知れば安心して利用することができます。
この記事では、国内線で利用できる代表的なLCCの特徴から、LCCのメリット・デメリットを解説します。
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国内線で利用できるLCC
LCCは「ローコストキャリア」の頭文字を取ったもので、運営の効率化やコストカットにより、低価格で運行される航空会社を指します。航空会社は主に次の3つに分けられます。
FSC(フルサービスキャリア) | JAL、ANA など |
MCC(ミドルコストキャリア) | スカイマーク、エア・ドゥ など |
LCC(ローコストキャリア) | ジェットスター、ピーチ、 |
コスト面から大規模空港を避けて就航されることの多いLCCは、地方の小規模空港の路線も多く、国内出張や観光にも役立ちます。
ここでは、それぞれのLCCの特徴やメリット・デメリットを見ていきましょう。
ジェットスター
ジェットスターは国内最大級のLCCで、日本国内で唯一、東京・大阪・名古屋の三大都市圏に就航するLCCでもあります。国内線の片道料金は4,180円からと、LCCの中でも最安値級でフライトできる点が魅力です。
また、有料オプションがセットになった運賃体系が提供されており、必要なオプション込みのチケットを購入することもできます。
Starter | 基本運賃 |
Starter Plus | 受託手荷物20kg など |
Starter Flex | 出発当日に手数料無料でフライトの変更可能 など |
Starter Flex Plus | すべての座席指定 など |
有料会員プログラム「Club Jetstar」では、特別価格でチケットを購入できるほか、特別セールの先行予約・購入が可能です。
- Club Jetstar会員特別価格
- セールの先行予約・購入
- 手荷物&座席指定が20%オフ
- 特典を最大5名まで利用可能
- 提携会社のサービスを受けられるパートナー特典
Club Jetstarは年会費3,980円の有料サービスですが、ジェットスターで年に2~3回フライトする方なら元を取れるのではないでしょうか。
ピーチ
ピーチは国内企業が運営するLCCで、関西空港や成田空港を中心に運行されています。2019年にはバニラエアを経営統合し、バニラエアの路線にも就航しています。
LCCでありながら安全性とクオリティが両立されており、欠航や遅延が少ない高い就航率も魅力です。国内線の大阪-東京間は3,990円からと格安になっていますので、格安でかつ安心して乗れる航空会社を探している方には最適です。
ピーチには3つの運賃タイプがあります。
ミニマム | オプションを省いたリーズナブルな運賃 |
スタンダード | 座席指定、預けて荷物1個無料 など |
スタンダードプラス | 便の変更、払い戻し など |
自身が必要とするオプションに応じて運賃タイプを選べますので、より柔軟なフライトが可能ですね。
スプリングジャパン
スプリングジャパンは、中国の春秋航空が出資して設立されたLCCです。中国企業が母体となることもあり、日本国内線はもちろんのこと、国際便では中国路線に強く格安な運賃が提供されています。
国内線では、北海道や東京、広島、九州北部の路線に就航していますので、他のLCCにはない路線を利用したい方におすすめできます。東京ー広島便は7,680円からと高速バスより安い格安運賃で運行されています。
スプリングジャパンではオプションがセットになった3つの運賃形態が提供されています。
ラッキースプリング | 基本となる運賃 |
スプリング | 無料預け手荷物20kg など |
スプリングプラス | 無料座席指定 など |
イメージから、スプリングジャパンは事故率や遅延・欠航率が高いと考える方も多いようですが、他のLCCと比べて極端に安全性に欠けるわけではありません。
スカイマーク
スカイマークはMMC(ミドルコストキャリア)ですので、厳密にはLCCではありませんが、LCC並みの低価格な運賃で運行されています。
MCCであるスカイマークは、LCCとFSCの良いとこどりともいえる、運賃とクオリティのバランスが魅力です。スカイマークには次のようなメリットがあります。
- FSCと同等のシートピッチ
- 受託手荷物が無料
- 無料ドリンクサービスが提供
スカイマークでは、搭乗前日まで予約できる割引運賃サービス「たす得」もお得です。たす得では、便ごとの空席予測数に応じて運賃額が変動しますので、オフシーズンでの旅行や出張におすすめです。
LCCを利用するメリット・デメリット
LCCの最大のメリットはやはり格安な運賃が魅力でしょう。ただし、LCCの運賃が安い理由には、サービスの省略やコストカットがありますので、快適さが犠牲になっている点はデメリットです。
メリット | デメリット |
運賃が安い 破格なセールがある 片道でも安価 | サービスが有料 欠航時の保証がない 遅延が多い フライトのキャンセルが多い シートが狭い マイルが貯まらない |
ここでは、LCCのメリット、デメリットを解説します。
LCCのメリット
LCCには次のようなメリットがあります。
- 運賃が安い
- 破格なセールがある
- 片道でも安価
最大のメリットはいうまでもなく運賃が安い点です。FSCと比較すると最大で6割以上割安になる路線もありますので、航空便のチケットを少しでも安く購入したい方におすすめできます。
時期によっては破格のセールをおこなっている場合もあり、数千円で国際線のチケットを購入することも可能です。
LCCのデメリット
LCCには、次のようなデメリットがあることも知っておきましょう。
- サービスが有料
- 欠航時の保証がない
- 遅延が多い
- フライトのキャンセルが多い
- シートが狭い
- マイルが貯まらない
LCCでは、各種サービスが有料となっている点に注意が必要です。また、チケットの発券にも手数料が発生する場合が多く、シーズンや予約するタイミングによってはFSCと総額のコストに差がなくなってしまう場合もあります。
LCCの利用では基本的にマイレージは貯まりません。航空会社のマイルは特典航空券に交換することができる点が大きなメリット。年間のフライト回数の多い方などの場合、JALマイルやANAマイルが貯まる航空会社を選んだ方がお得になるケースがあります。
ANAマイルを効率的に貯める方法についてはこちらでも詳しく解説しています。
LCCの利用時にはメリット・デメリットを理解しておこう!LCC・格安航空券の予約は比較サイトがおすすめ
LCCのメリットはなんといってもJALやANAよりも割安なチケット料金です。半面、サービスの省略やコストカットにより、快適なフライトを求めている方にはデメリットもある点には注意しておきましょう。
LCCを利用する際には、価格面でのメリットだけではなく、デメリットもある点を理解しておくことが重要です。
LCCを含めた格安航空券の価格は、シーズンやフライトまでの日数に応じて変わるため複雑です。ですので、LCC・格安航空券の予約は予約サイトの利用をおすすめします。