
この春から新社会人になる方の中には、初めてのクレジットカードを作ろうと考えている方も多いでしょう。
しかし、初めて作るクレジットカード。何を基準に選べばよいのか悩んでしまいますよね。
自分に合ったカード選びも、社会人に必要なビジネススキルの1つです。また、新社会人になったら学生の頃と比べて大きくライフスタイルが変わります。新社会人がクレジットカードを作るのには、必要となる理由があります。
この記事では、新社会人が作るべきおすすめのクレジットカードと、選び方のポイントを解説します。

新社会人のクレジットカードはいつ作るのがベスト?

クレジットカードを作る際には審査がおこなわれるため、今春から新社会人になるという方は、入社後にカードを申込みすることをおすすめします。
商品やサービスのリアルな口コミと先端技術を活用した比較サイト「ココモーラ」による、新社会人のクレジットカード利用に関するアンケート調査では、クレジットカードに申し込んだタイミングは入社後1年以内という方が全体の21.32%と最多でした。次いで、入社後1ヶ月以内にカードを申し込んだという方が19.85%となっています。
入社後1年以内 | 21.32% |
入社後1ヶ月以内 | 19.85% |
入社後3ヶ月以内 | 11.76% |
入社後6ヶ月以内 | 7.0% |
入社前 | 5.51% |
入社後9か月以内 | 1.47% |
このように、入社から間もない時期にカードを作っている方が多く、新社会人になったらクレジットカードを作ることが当たり前という感覚であることが分かります。
ただし、大学、専門学生でもクレジットカードを作ることは可能ですので、新社会人になるのを待たずに、在学中に学生向けのクレジットカードを作っておくのも1つの方法です。
新社会人が作るべき優秀クレジットカード5選
新社会人になったらもう大人の仲間入り。大人にとって、クレジットカードは単なる決済方法ではなく、信用の証明でもあります。
ステータスが高いと言われる銀行系カードの利用実績を新社会人のうちから積んでおけば、将来的にゴールド・プラチナカードの発行にも繋がる「クレジットヒストリー(クレヒス)」を積むことができます。
また、電車通勤を予定している方の場合は、定期券がお得に買えるカードもおすすめです。
ここでは、当サイトがおすすめする、新社会人が作るべき優秀クレジットカード5選を紹介します。
三井住友カード(NL)

年会費 | 無料 |
家族会員 | 無料 |
ETCカード | 年間1回以上の利用で無料 |
国際ブランド | Visa、Mastercard |
還元率 | 0.5% |
旅行保険 | 最高2,000万円 |
とくにこだわりがなければ、迷わず三井住友カード(NL)を作っておけばOKです。
三井住友カード(NL)は、三井住友銀行グループの三井住友カードが発行する銀行系カード。日本国内でのVisa、Mastercardのプロパーカードともいえる三井住友カードは、ビジネスパーソンが持つカードとしての信頼度も十分です。
なにより、対象のコンビニ・飲食店でのスマホのタッチ決済で最大7%還元という、驚異的なポイント還元率がまだまだ給料も多くない新社会人の財布には嬉しいですよね。
最短10秒での即時発行に対応している点もZ世代のスピード感にマッチします。
JCBカードW

年会費 | 無料 |
家族会員 | 無料 |
ETCカード | 無料 |
国際ブランド | JCB |
還元率 | 1.0% |
旅行保険 | 最高2,000万円 |
コンビニや飲食店以外の普段づかいでもお得にポイントを貯めたい方にはJCBカードWがおすすめです。
JCBカードWは、日本国内のクレジットカード会社で唯一、世界規格の国際ブランドを持つJCBのプロパーカード。クレジットヒストリーを積むことで、ブラックカードの取得まで目指せるステータスの高いブランドです。
利用先を問わず、いつでも1.0%還元でポイントを貯められますので、メインカードとしても選びやすいカードとなっています。
また、Amazonでの利用分は2.0%還元となりますので、ネット通販がお好きな方にもおすすめできます。
ビックカメラSuicaカード

年会費 | ・初年度:無料・2年目以降:年1回の利用で無料 |
家族会員 | 発行なし |
ETCカード | 524円(税込) |
国際ブランド | JCB、Visa |
還元率 | 1.0% |
旅行保険 | 海外旅行保険:最高500万円 |
電車通勤を予定している方、または、新生活のための家電製品をこれから購入しようと考えている方にはビックカメラsuicaカードがおすすめです。
カードでモバイルsuica定期券を購入すれば定期代の5%分のポイントが貯まりますので、定期代の節約に繋がります。また、定期券を利用しない場合も、suicaのチャージ分が1.5%還元される特典があります。
また、ビックカメラでのお買い物では最大11.5%分のポイントが貯まります。たとえば、5万円の冷蔵庫を購入した場合、5,750円相当のポイントが還元されますので、ポイントで小型の家電を買い足すことができますね!
エポスカード

年会費 | 無料 |
家族会員 | 発行なし |
ETCカード | 無料 |
国際ブランド | Visa |
還元率 | 0.5% |
旅行保険 | 海外旅行保険:最高3,000万円 |
マルイでお得にお買い物をしたい方や、海外旅行、出張用のクレジットカードが欲しい方にはエポスカードがおすすめです。
エポスカード会員は、マルイのセール「マルコとマルオの7日間」に招待され、10%オフでお買い物をすることができます。マルイのネット通販での10%オフセールもおこなわれますので、近くにマルイがないという方にもメリットがあります。
また、エポスカードでは、年会費無料クレカ最高クラスの海外旅行保険が付帯しますので、海外旅行やビジネスでの出張用のカードを作りたい方にもおすすめです。

TOKYU CARD ClubQ JMB

年会費 | ・初年度:無料 ・2年目以降:1,100円(税込) |
家族会員 | ・初年度:無料 ・2年目以降:330円(税込) |
ETCカード | 無料 |
国際ブランド | Visa、Mastercard |
還元率 | 0.5% |
旅行保険 | 海外旅行保険:最高1,000万円 |
通勤に東急線を利用する予定の方や、東急線沿線にお住まいの方にはTOKYU CARD ClubQ JMBがおすすめです。
TOKYU CARD ClubQ JMBでは、東急線の乗車やPASMO定期券の購入、PASMOのオートチャージで最大3.0%のポイントが貯まります。さらに、東急百貨店での利用では最大3.0%還元になる特典があります。
貯まったポイントは、PASMOにチャージして利用できますので、ポイントの使い勝手も優秀です。

新社会人になったらカードを作るべき理由

新社会人がクレジットカードを作るべき理由は、大きく分けて、お金の管理、ポイント還元、審査、という3点です。
また、新社会人になったら、学生の頃とはライフスタイルが大きく変わります。とくに、就職を機に一人暮らしを始めた方にとっては、生活費や公共料金を含めたお金の管理を自分でやっていかなければなりません。
- お金の管理が必要となる
- カード払いならポイントが貯まる
- 新社会人は審査に有利と言われている
- 旅行や出張に便利なサービスを利用できる
- よく使う店でのサービスや優待を受けられる
- 公共料金の支払いに使える
- 現金が無い時の急な出費に備えられる
- キャッシュレスでスムーズに支払いが可能
- クレジットヒストリーを積める
- 若者向けのカードに申し込める
ここでは、具体的に、新社会人がクレジットカードを作るメリットについて解説します。
お金の管理が必要となる

利用履歴や明細の残るクレジットカードは、新社会人のお金の管理に最適です。
就職を機に一人暮らしを始める方はもちろん、実家暮らしの方でも、これまで親に任せていた様々な支払いを自分でするという方は多いのではないでしょうか?
家計簿を付ける習慣が無い方の場合、現金払いで支払いすると、何にいくら使ったかが分からなくなってしまい、いつの間にかお金がなくなってしまうというケースがあります。
カード払いでは、利用した店舗や金額・日時が明細に記録されますので、無駄遣いを可視化し節約にも繋がります。
カード払いならポイントが貯まる

就職して給料をもらえば、学生の頃よりも使う金額も大きくなるのが自然です。
仕事に必要なパソコンやスーツ、毎日のランチ代等、社会人になって増えた出費をカード払いすることでポイントを貯められます。
ポイント払いでお買い物をしたり支払いのキャッシュバックに交換したり、ポイントにより利用金額に対する還元を受けられる点はカード払いのメリットです。
新社会人は審査に有利と言われている
クレジットカードの審査では、申込者の信用情報が重視される傾向があります。
信用情報とは、クレジットカードやローンの申込み、利用、支払いの履歴情報です。審査の際には、信用情報機関に記録された信用情報が参照され、審査の可否が判断されます。
新社会人の初めてカードを作る方の場合、信用情報にネガティブな記録が残っているケースが少ないため、審査に有利と言われています。
旅行や出張に便利なサービスを利用できる

クレジットカードには、旅行や出張に便利なサービスが付帯しています。
海外旅行保険の付帯したカードを利用すれば、海外旅行や出張の際の急病やケガによる医療費を補償してもらえます。また、海外トラベルデスクの付帯したカードなら、旅行・出張先のレストランや交通機関の案内を日本語で受けられますので、海外に不慣れな方でも安心です。
ゴールドカードには、空港ラウンジサービスも付帯していますので、世界を舞台に活躍するビジネスマンを目指すならゴールドカードを手に入れておくのも良いでしょう。
よく使う店でのサービスや優待を受けられる

カードを上手に使い分けることで、よく利用する店舗での割引やサービスなどの優待を受けることが可能です。
たとえば、イオンカードでは、毎月20日・30日のイオンのお客様感謝デーにお買物金額が5%割引になる特典があります。米や冷凍食品など、買い溜めができるものを5%割引に合わせて購入すれば、家計の節約に大きく貢献してくれます。
また、楽天カードやPayPayカードなど、ネット通販での割引が受けられるカードもありますので、利用先によってカードを使い分けるようにしましょう。
公共料金の支払いに使える
電気やガス、水道などの公共料金の支払いをクレジットカードに登録しておくことで、支払い忘れを防ぎ、かつポイントをお得に貯めることができます。
公共料金は家計の中でも大きなランニングコストとなる経費ですので、クレカ払いにすれば効率的にポイントを貯めることが可能です。
現金が無い時の急な出費に備えられる
クレジットカードは後払いによる支払い方法ですので、給料日前などで手元に現金が無い場合の急な出費にも備えられます。
また、リボ払いを利用すれば、高額なお買物でも月々の支払いによる負担を軽減できますし、キャッシングサービスを利用すれば現金を借入れすることも可能です。
ただし、リボ払いや分割払い、キャッシングの利用には返済が必要になりますので、計画的に利用をするようにしましょう。
キャッシュレスでスムーズに支払いが可能
クレジットカードはキャッシュレスの決済方法ですので、現金を用いずにスマートにお買物をすることができます。
タッチ決済に対応しているカードなら、端末にタッチするだけで決済が完了します。また、PayPayやSuicaなどのキャッシュレス決済と連携して利用できるカードもおすすめです。
交通系ICのオートチャージに対応したカードを使えば、通勤の際に改札で残高不足になる心配もありません。
クレジットヒストリーを積める
若いうちからクレジットカードを利用して、クレジットヒストリーを積んでおくことで、将来的にゴールドカードなどの上位カードを申し込みする際の審査に有利になります。
クレジットカードの審査では、これまでのクレカ、カードローンの利用履歴などの信用情報が重視されます。継続してカードを利用して、遅延なく支払いをおこなった実績を積めば、良好なクレジットヒストリーを積むことが可能です。
若者向けのカードに申し込める
新社会人なら若者向けのカードに申込める点が大きなメリットになります。
カードによっては、申込みできる年齢の上限が定められているものもあり、若者向けの特典や優待が充実しているのが特徴です。
また、25歳未満の方は、JALの国内線の特別運賃「JALカードスカイメイト」も利用できますので、旅行や出張にも役立ちます。
新社会人がクレジットカードを選ぶ際のポイント
自分に合ったクレジットカードを選べるかどうかも、ビジネスマンに必要なスキルの1つであると言えます。
選び方のポイントは次のとおりです。
- 年会費
- ポイント還元率
- お得に利用できるシーン
- ステータス性
- 定期券を利用できるか
- お得なキャンペーン
- セキュリティ性
ここでは、具体的な選び方のポイントを解説します。
年会費
ランニングコストとなる年会費は無料のものを選ぶのに越したことはありません。
ただし、求める機能や付帯サービスによっては、年会費がかかっても元が取れる優秀なカードも存在します。
年会費無料だけにこだわり過ぎるのではなく、まずは、自分に合った機能やスペックでカードを選ぶことを心がけるようにしましょう。
ポイント還元率
ポイント還元率の高いカードを選べば、同じ金額を使っても還元されるポイント数は多くなります。
ただし、貯まるポイントやポイントの使い道にも注目しておかなければ、せっかくポイントを貯めても使い道が少なくて困ってしまう落とし穴もあります。
楽天ポイントをはじめとした、使い勝手のよい共通ポイントを貯められるカードを選ぶのがおすすめです。
お得に利用できるシーン
クレジットカードごとにお得に利用できるシーンが異なりますので、用途や利用する店舗ごとにカードを使い分けるのも重要です。
- メインとして利用するカード
- 良く利用する店舗でお得なカード
- ネット通販でお得なカード
- たまにしか利用しないけど高額を使う店舗でお得なカード
- 海外旅行用のカード
ライフスタイルにもよりますが、3枚~5枚のカードを使い分ければメリットを感じやすいでしょう。
ステータス性
意外とクレジットカードは人から見られて意識されているもの。
たとえば、スーパーやネット通販でお得なカードを使い分けるのは良いですが、それ1枚をメインカードとしているのでは、接待やデートの際などに恰好付かない場合もあります。
一般的に、JCBカードや三井住友カードなどの銀行系カードはステータスが高いと言われていますので、1枚は持っておいても良いでしょう。
定期券を利用できるか
通勤の際に電車を利用する場合、定期券機能を利用できるカードを選ぶと便利です。
ビューカードでは、定期券機能の付いたカードも発行できますので、1枚でクレカ、交通系IC、定期券の機能を利用できます。
また、定期券をクレカ払いで購入すれば、効率的にポイントを貯められますね!
お得なキャンペーン
クレジットカードでは、定期的にお得な入会キャンペーンを開催しています。
中には、数千円〜数万円分のポイント、キャッシュバックが特典となるカードもありますので、お得なキャンペーンでカードを選ぶのも良いでしょう。
ただし、キャンペーンだけを目当てに、使わないカードを何枚も作るのはおすすめしません。
セキュリティ性
クレジットカードの不正利用や盗難による被害を防ぐために、セキュリティ性にも着目してカードを選びましょう。
近年では、三井住友カード(NL)のように、券面にカード番号が記載されていないナンバーレスカードも人気です。
新社会人がクレジットカードを作る流れや審査、限度額について
ここでは、初めてクレジットカードを作る新社会人が知っておくべき基礎知識を解説します。
クレジットカードの申込みの流れ
新社会人がクレジットカードを作る場合、手軽に申込み可能なオンライン申込みでの発行がおすすめです。
申込方法には、主に次の3つの方法があります。
- オンライン申込み
- 郵送での申込み
- カードカウンターでの申込み
近年では、即時発行が可能なクレカも増えており、オンラインでの申込後、最短で数分~10分程度でカード番号が発行されるカードもあります。ただし、カードカウンターでの申込みの場合、カードの特徴を募集スタッフに直接質問ができたり、プラスチック製のカードを即日発行できたりといったメリットもあります。目的によって自分に合った申込方法を選ぶとよいでしょう。
基本的な申込みの流れは次のとおりです。
- カードを選ぶ
- 必要事項を入力
- 本人確認書類の提出
- 審査結果を待つ
- カードが届く
申込みの際には、勤務先や年収を記載する必要があります。年収額が確定していない新社会人の場合には、おおよその年収の見込み額を記入しておけばOKです。
クレジットカードはメインカード1枚と、サブカード2〜3枚程度を作って使い分けるようにしましょう!
クレジットカードの審査
クレジットカードの発行には審査があり、審査に落ちてしまうとカードを発行することができません。ただし、初めてクレカを作る新社会人なら、ほぼ問題なく審査に通過することが可能です。
審査では、主に次のような点が判断されます。
信用情報 | 過去のクレジットカードやカードローンの利用状況 |
属性情報 | 返済能力に係る本人の情報 |
過去のクレジットカードやカードローンの申込み、利用、返済の履歴といった信用情報は、信用情報機関に記録され、審査時に参照されています。
たとえば、過去に未払いがあるなど、信用情報にマイナスの情報があると審査落ちの原因となってしまいますが、初めてクレカをつくる新社会人の場合は信用情報もクリーンなため、必要以上に審査を恐れる必要はありません。
クレジットカードの限度額
また、クレジットカードには限度額が設定されますが、作ってすぐは50万円未満など、限度額が少額になるケースが多くなっています。
また、限度額は、毎月利用できる枠ではなく、そのカードで使える上限の額である点に注意が必要です。
限度額10万円、月末締め、15日支払いのカードの場合で、利用金額と残りの利用可能額の具体例をみてみましょう。
利用した金額 | 残りの利用可能額 | 支払い額 | |
4月20日 | 1万円 | 9万円 | |
5月5日 | 5万円 | 4万円 | |
5月15日 | 5万円 | 1万円 |
このように、利用金額はカードの支払いをするまで復活しません。多くのカードでは、締め日と支払い日に半月~1ヶ月程度の期間がありますので、1ヶ月で限度額を使い切ってしまったら、支払い日までカードが使えないということになってしまいます。
利用実績を積むことで、限度額は増枠されますので、支払いの遅延に気を付けてクリーンな利用実績を積むようにしましょう。
新社会人はクレジットカード利用がお得!将来に繋がるクリーンな利用を心がけよう
学生時代と比べて出費も増えやすい新社会人には、クレジットカードを持つことで大きなメリットがあります。
若いうちから良好なクレジットヒストリーを積むことで、将来的にゴールド・プラチナカードが欲しくなった場合の審査に有利になります。
半面、若いうちのカード利用でクレヒスに傷を付けてしまうと、カードを作りにくくなってしまうことにも繋がりかねませんので、将来に繋がるクリーンな利用を心がけるようにしましょう。
